老後に住宅ローンが払い終わらない!老後に住宅ローンが残る場合の賢い選択肢

高齢になってから住宅ローンや生活費などの支払いができず、破産してしまう状態を老後破産と呼びます。住宅ローンが支払えず生活も破綻する老後破産の増加は、社会の仕組みの変化や現役時代に起こった予定外の転職、退職金と年金の減少など様々な要因に根ざしています。

老後破産が起こる原因について知り、その対策を考えましょう。なぜ高齢になってから住宅ローンが支払えなくなるのか、その原因はどこにあるのかを把握することで老後の生活を守り、破産を避けることができます。この記事では老後破産の原因とその対策について紹介しています。

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急増している老後破産とその原因とは

高齢化が進む社会の中で、定年後に破産する年金生活者の人数は増え続けています。サラリーマンや自営業をはじめとした職業に就いて働いているうちは生活の心配はなかったものの、定年後の暮らしが予想外に厳しくなり、結果的に破産へと追い込まれてしまう人も数多く存在します。刻一刻と変わり続ける世界の状況の中で、想定していた年金生活が送れなかったという人もいるでしょう。

それでは何故これほど多くの老後破産が発生するのでしょうか。老後破産の原因は主に過剰なローンや少ない退職金と、少ない退職金、医療費の増大などがあります。これらに加えて住宅の修繕費の増大や、子供や孫のための費用なども原因となっています。 過剰なローンはほとんどがまだ若かった時代に組んだもので、本人の予定では返済が年金生活までには返済が完了している予定だったとという例もありがちです。

計算通りに行かなかったなんらかのトラブルが発生した、実はローンを組んだ時点で返しきれるものではなかったなど理由は様々です。基本的には現役をリタイアして年金生活が始まる65歳までにローンを完済しなければ、そのローンは過剰であると言えます。65歳が近づいたからと慌てて繰越返済を行ったとしても、その資金は本来であれば老後資金として使用されるものです。結果的に完済後も苦しい生活をせざるを得ないでしょう。

勤め先によっては退職金が少ない、あるいは出ないということもあるはずです。計算していたよりも退職金が少ないと、その後の生活に大きな影響を及ぼします。すべての企業が高額の退職金を出してくれるわけではありませんし、転職を繰り返して勤続年数が少ない場合はさらに金額が減ってしまいます。退職金を念頭に住宅ローンを組んだものの転職してしまい、ローンの完済が65歳に間に合わないなどの事態もありがちです。

また、転職を繰り返している人は厚生年金の金額も少なくなってしまいます。住宅ローンは現在の生活や月給が変わらないかアップしていくことを前提に組まれるため、下がってしまうと完済できなくなるでしょう。 高齢になると医療費が増大するのも問題です。現役時代は病気一つしなかったという人も、突発的な病気で治療が必要になる例が増えていきます。健康保険に加入していたとしても無料ではありませんし、通院のための交通費や諸費用も必要です。

一般的な治療であれば金銭的な負担はそれほど大きくならない可能性もありますが、それでも年金生活にとっては負担です。若い頃に健康だったから治療費が出るタイプの保険に入っていなかった、入院費が足りないなどの事態も発生します。 長年住み続けてきた家も大きな修繕が必要になります。新築当初は修理や修繕が不要だった施設も、30年40年と経過すると修繕しなければ継続して利用することができません。

トイレや風呂、台所などの水回りに加えて屋根や塀についても定期的なメンテナンスが求められます。水回りについては万が一漏水したとしても一戸建ての場合は階下への影響などはありませんが、分譲マンションは近隣の人に迷惑をかけてしまうでしょう。また、一戸建ての住宅は屋根の補強をしておかないと、台風などの自然災害で被害が発生します。 これらの理由によって年金生活は破綻し、ローンの完済ができずに破産する高齢者が増えています。

定年後もまだ支払いが終わっていない住宅ローンは、年金生活に入った高齢者にとって大きな負担です。組んだ時点では最後まで返済する予定だった人が大多数ですが、様々な要因によって完済不可へと追い込まれます。破産しないためには定年後に残る資産をできるだけ早い段階で把握し、今後の予定を考えることが大切になるでしょう。

老後に住宅ローンが払えない場合の選択肢

過剰なローンや予定外に少ない退職金、減ってしまった年金や増大する医療費と修繕費などによって、高齢になっても住宅ローンの完済が終わらず、年金では払いきれないといった場合にはどのような選択肢が考えられるのでしょうか。もちろん貯蓄があればそこから住宅ローンを払い、破産を回避することができます。

一定金額以上の貯蓄によって、安定した生活を送ることもできるでしょう。問題はほとんど貯蓄ができないまま高齢になった場合です。そうなった事情は様々であっても、今後の暮らしのための対策を考えていく必要があります。 多くの人が一番に考えるのは仕事を探すことです。昨今では再雇用制度や勤務延長制度が一般的なものとなっており、会社勤めであればこれらの制度を利用して働きつづけることができます。

現役時代よりも給与は下がることがほとんどですが、慣れ親しんだ会社でそのまま継続して働けるなら精神的にも安定します。高齢になっても自宅に閉じこもることなく働き続けることで、活き活きとして暮らしを送ることもできるでしょう。また、現役時代よりも時間には余裕ができるため、再雇用制度や勤務延長制度を利用できるうちに新しい趣味を見つけ、友達を作っておくことも可能です。

制度がない会社に勤めている人や自営業の人などは、新しい仕事を探すことになります。高齢者を積極的に雇っている企業やシルバー人材センターなどをチェックしてみましょう。クラウドソーシング経由での求人も増えており、インターネットやパソコンが使用できれば新しい仕事を見つけやすくなります。今までしたことがないジャンルに気軽に挑戦できるのも、クラウドソーシングのメリットです。 今まで一つの住宅ローンだけを使用してきた人には、住宅ローンの乗り換えもおすすめです。家の購入時に契約した住宅ローンは実は金利が高かった、いつの間にか金利が低い住宅ローンが発売されていたということもありえます。

住宅ローンなどは一度契約してしまうと支払いが当たり前になり、乗り換えなどはなかなか考えられなくなります。実際には調べてみたら金利がぐっと下がる住宅ローンがあった、乗り換えが可能だったという例も存在するはずです。残金があと少しならば新しい仕事と年金でそのまま支払い続けてもいいかもしれません。しかし、高額の残金が残っていたりローンの残存期間が長かったりといった人には乗り換えの検討がおすすめです。ただし、すべてのケースにおいて住宅ローンの乗り換えが可能とは限らないため注意が必要です。

年収と年齢が大きなチェックポイントになるため、金利が高いならできるだけ早い時期に乗り換えを済ませたほうが良いでしょう。 住宅ローンの支払いで生活が圧迫されている、愛着のある現在の家にはずっと住み続けたいといった時に最適なのがリースバックの利用となっています。リースバックは不動産会社などに住宅を売却した後、そのまま引っ越しはせずに賃貸物件として住み続ける方法です。

賃貸物件扱いになるため月々の家賃を支払うことになりますが、家の売却で得た利益は住宅ローンの完済に利用できます。リースバックへの売却金額だけではローン完済が難しい場合には、任意売却との組み合わせを行います。家族と共に過ごした家を手放したくない人は多いでしょう。かといって現在の家をそのまま所持するのは難しい、あるいは老後の蓄えがほしいなどのニーズに応えるのがリースバックです。一般的な売却ではそれまで住んでいた家を出て引っ越すことになり、環境が大きく変わってしまいます。高齢になってから環境を変えたくない人や、親しく付き合っていた隣近所と離れることなく暮らしたいといった場合にも利用しやすくなっています。

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