高級老人ホームの特徴を解説。持ち家を処分して入居費用に

老人ホームには高級なところとそうでないところがありますが、高級老人ホームとは普通の老人ホームとどう違うのか気になるものです。 何がどう高級なのか知ることができれば、比較検討の助けになりますし、入居するかどうかの判断にも役立てられます。

入居に要する費用や相場なども理解することで、入居できるかどうかも判断することができるようになります。 前向きに検討する場合は、入居に必要な条件の把握も必要ですから、基本的なことから理解を深めていくことをおすすめします。 費用がネックになりそうなケースでも、持ち家を処分することで入居が可能になることもありますから、知識を得れば諦めそうになることも諦めずに済みます。

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高級老人ホームが備える特徴を解説

誰もが知りたい高級老人ホームには、様々な魅力的な特徴やサービスが備わっています。 高級というだけあってサービスが充実していますし、サービスの品質も高いのが最大の特徴です。 建物も立派で内装にもこだわりが見られたり、スタッフの数も充実していて対応にも余裕が感じられます。

また満足感を付加価値として提供する性格が強いので、アクセス性の良さや立地にもこだわっている高級老人ホームが多いです。 高級なので入居に要する費用も高めですが、入居者があらわれないことには運営が成り立たないので、費用に見合う価値の提供が行われています。 どこに価値を感じるかは人それぞれ異なりますし、ニーズも様々なので、高級老人ホームが提供する付加価値も幅広いです。

立地は都市部が選ばれることが多く、それでいて落ち着いて過ごせる環境に建物があることが珍しくないです。 アクセス性が重視される高級老人ホームは主要駅に近く、自然の中で落ち着いて過ごせることを売りにする高級老人ホームは、都市部から少し離れたところに立地がある傾向です。 建物も高級老人ホームの魅力を高めているポイントの1つで、有名デザイナーがデザインや設計をしていたり、建具や内装に上質なものが選ばれています。

家具も有名ブランドのものだったり、全体的にセンスの良さが感じられるまとまりがあるのも特徴の1つです。 ちなみに、バリアフリーで移動や利用がしやすいのも、高級老人ホームのよくある特徴だといえます。 入居者に割り当てられる部屋もそうですが、共用スペースにも余裕があって、入居者同士が交流できる機会が多く設けられています。 バリアフリーで行き来しやすいことに加えて、同じ趣味を持つ人が集まって楽しめる共用スペースも活用できることから、孤独を感じることが少ないです。

何ができるかは高級老人ホームによりますが、カラオケやジムが設けられていたり、プールや理美容室は割りとよくあります。 高級老人ホームは食事も高級で、食材が厳選されているばかりか、有名レストランやホテルのシェフが監修していたりします。 豊富なメニューの中から選ぶことができたり、それこそ高級料理店のコースのような形で提供されることもあります。 当然ながら健康にも配慮されていますし、栄養バランスについても考えられています。 高級老人ホームはスタッフの数が多く、対応に余裕があることから開催されるイベント、レクリエーションも多い傾向が見られます。

多種多様な趣味のニーズに応える為に、各分野の講師が招かれて本格的な指導が行われることがあります。 ヨガや英会話に陶芸など、人気の趣味に関するものを中心に楽しめたり、音楽家による演奏や旅行が催されることも珍しくないでしょう。 入居者が快適かつ安心できるように万全の体制で臨む高級老人ホームは、24時間年中無休で医師や看護師が常駐していたり、緊急時にもすぐに対応できるようになっています。 理学療法士のように、リハビリに関する専門家もいたり、リハビリ専用の設備が整っている施設もあります。

高級老人ホームの費用と相場目安

高級老人ホームはサービスも人員も手厚いので、その分費用が高く何かと負担が大きくなります。 高級老人ホームの費用には、入居一時金や月額利用料があって、入居一時金を前払いしてから月額利用料を支払って利用するケースが多いです。 入居一時金には幅がありますが、比較的安いところでも数千万円、上を見れば1億円を超える高級老人ホームも存在します。 この入居一時金は、ある意味で入居者を篩いに掛ける機能を担っています。

高級老人ホームを運営する会社としては、入居者同士のトラブルを避けたいものですし、何より費用が支払えないとなれば運営に響きます。 その為、このように誰でも簡単には支払える額ではない金額が、入居一時金として設けられているわけです。 余談ですが、入居一時金は償却期間内に退去する場合、その一部が返還されることが少なくないです。

これは返還金制度が設けられている高級老人ホームに限られますが、初期償却や償却期間によっていくら戻ってくるか変わってきますから、入居を決める前に忘れずに確認したいところです。 月額利用料は入居一時金と比べると現実的な金額で、20万円くらいのところもあれば、高くても50万円前後が一般的です。

高級老人ホームの中でも特にトップクラスのところは、これくらいの費用には収まりませんが、大半はこのような現実的と思える金額が設定されています。 月額利用料の内訳は家賃を始めとして、管理運営や水道光熱費に食費といったものが殆どを占めます。 介護や医療に関するサービスの費用は含まれていないので、必要なサービスに応じて追加で支払うことになります。

老人ホームにはとにかく人手が必要で人件費が掛かりますから、高級老人ホームともなればその金額も高めです。 しかし、高級食材の食費を含む費用と考えると、案外誰もが納得できる金額だといえるでしょう。 高級老人ホームの費用の支払いには、入居一時金の全額前払いと一部の前払い、そして月払いがあります。

入居一時金の全額前払いは賃料分をまとめて先に支払うので、以降の毎月の支払いを抑えることができます。 一部の前払いなら初期費用の負担が抑えられますが、相応の月額利用料が発生しますし、比較的負担は小さいといっても決して安くはないです。 月払いは入居を続ける限り毎月発生する費用で、数ある高級老人ホームの中には、入居一時金を設けずに、月払いで費用が支払えるようになっているところもあります。

入居審査が厳しめ!支払い能力以外の審査も

高級老人ホームはその性質上、誰でも入居ができるわけではなく、入居を認める審査も厳しく行われています。 入居一時金や月額利用料が問題なく支払える能力は当然ですが、それ以外についても複数の審査があります。 高級老人ホームは重度の介護者を介護する目的の施設ではないので、要介護者が入居できるかどうかは施設によります。

施設によって入居できる健康状態、介護状態の基準が定められていますから、一方の施設は入居できてももう一方では断られることがあります。 ただ、要支援なら入居できる可能性が高いですし、要介護でも軽度であれば受け入れてもらえるケースが多いです。 これは認知症もあてはまりますが、入居後後に介護が必要になると、いわゆる介護居室に移動ということになり得るので注意です。

高級老人ホームは、本人に支払い能力や良好な健康状態があっても、入居の際に身元引受人だったり保証人を求めることが多いです。 多くの場合は家族が身元引受人、保証人となって入居審査を受けることになります。 家族がいなかったり頼れる親族も見つからない場合は、民間保証会社や成年後見制度を利用して入居ということになるでしょう。 ただしこれらの方法に対応しているか、利用できるかどうかは施設次第です。

入居の大前提ともいえる支払い能力は、本審査の前に事前審査として行われることが珍しくないです。 収入の状況や資産も審査の対象で、これらの情報の開示を拒むと、入居審査そのものが受けられない恐れがあります。 他の審査項目もそうですが、審査基準は実にバラバラですし、厳しいところもあれば比較的緩い高級老人ホームもあるので、入居が拒否されたからといって諦めることはないです。 選択肢はいくつもありますし、比較検討して選ぶのが普通ですから、審査を受ける前にいくつか入居したい候補を見つけておくのが良いでしょう。 そうすれば1つの施設に入居の可能性がなくなっても、他の施設に入居の希望を見出すことができます。

家の処分で資金を捻出。相続トラブル対策にも

高級老人ホームは高額な入居一時金、月額利用料といった費用が入居のネックになりがちです。 しかし家を持っていて家族が利用しないのであれば、家を処分することで入居費用の資金を捻出できる可能性が出てきます。 家を残したまま高級老人ホームに入居すると、相続が発生した時にトラブルになる恐れがありますから、入居前に処分を済ませるのは理に適っています。 親族間での遺産分割トラブルも避けられますし、空き家の処分に困って頭を抱えるような事態も回避できます。 認知症を患ったり、判断力が低下してからだと、不動産のように処分しにくい家の処分は本当に難しくなるでしょう。

当然ながらトラブルが発生しやすくなる上に、裁判に発展して泥沼化することもあり得ます。 家は持っていても住んだり貸す予定もないと持ち腐れですし、勿体ないばかりかトラブルの原因になるので、処分できるなら早めにそうするのが望ましいです。 相続人にあたる親族の中から反対意見が出たとしても、高級老人ホームの入居にあてるといえば説得できますし、納得してもらえる可能性が高まります。 本人が健在で判断力にも問題がなければ、家をどう処分するかは自由に決められますし、家を高く売ることができると、入居一時金の大部分や全額が賄えます。

入居一時金は最低でも数千万円ですから、家以外の資産が乏しいと入居が難しくなりますが、処分できる家があるなら入居一時金の悩みは解決するでしょう。 勿論、誰にも内緒で1人で決めてしまうと家族から不満の声が出るので、話し合って相談して決めることをおすすめします。 家族にとっても、高齢の親が老人ホームに入居すればお世話をせずに済んだり、将来的な介護から解放されるメリットがあります。 そして何より、相続の際に家の処分で揉めることがなくなりますから、相続トラブルを含めて対策したいのであれば、前向きに家の処分の検討を始めましょう。

審査で入居が認められて後は入居一時金の支払いのみという状況なら、家を処分して費用を捻出するのは合理的な判断です。 家を残しておいても誰も住まないなら意味がありませんし、税金が掛かるだけで資産が流れ出る一方です。 これは、今後相続することになる家族や親族にとっても望ましくないので、この点を議題に家の処分について話し合うのが良いです。 本人を交えてしっかりと話し合うことができれば、泥沼化するような相続問題の心配はなくなりますし、本人も安心して老人ホームに入居することができるでしょう。

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