【終活】老後も今の家に住み続けたい。そんな時はリースバックがおすすめです

リースバックは新しい形の資産整理方法であり、目的により最適な財産管理方法になるかもしれません。自宅を手放して現金化しておき、家賃を支払ってそのまま住み慣れた家に住みます。これは終活を含めた人生設計になるのです。 自宅を売った代金はこれからの老後設計にもなりますし、子孫に対する贈与などにも使えます。

元気な内に終活を行うことで煩雑な資産処分も楽になるのです。自分の意思に反したリースバックはお勧めしませんが、老齢になってから判断力や体力が落ちて資産処分をすることを考えれば、どちらにしろ終活の準備はしておかなければなりません。

終活におすすめのリースバックとは

終活にお勧めのリースバックは、持ち家を売却した後に引き続き賃貸住宅として住み慣れた家で暮らすことです。家を購入して数十年が経過して子供たちも独立し、夫婦だけで済むようになると自宅は広くなってしまいます。いつか荷物を整理して賃貸などに住むことも、老後設計では考えられることです。

その準備段階のワンステップとして、リースバック制度を利用する人が増えております。 リースバックをすることで不動産と言う大きな財産の処分を行い、相続などをすることも可能です。不動産には売り時があるので、経済が好調で不動産関連が活況な時にリースバックを利用することも賢い選択になります。その他では住宅ローンが重く感じられたり、事業が行き詰まり資産が目減りした時などにもこの制度を活用出来るのです。

不本意な形でリースバックを契約しなければいけない時には、契約時に買い戻しに関する条項を設けておきます。経済状況が良好になり資産が復活したら、賃貸から自分の所有の不動産へ優先的に買い戻す交渉が出来る権利です。都心部などは住宅事情が活況でありますが、優先権を得ることで買い戻すことが出来る確率も高くなります。人生は浮き沈みがありますが、長い目で見れば資産形成が復活することも少なくありません。

終活を意識することは悪いことではなく、早めに気付いて行動することで将来的な負担が目減りします。少しずつ自宅を片付けながら将来を考えて行き、例えば移住や都心部の狭小賃貸に引っ越して、車や持ち物を手放して身軽に暮らす老後も想定できるはずです。その時に家は財産でありながら、早く処分したいと考える重荷にもなります。

終活は計画的に行うことが重要です。不動産をなるべく早く売りたいと焦ると、相場価格よりも安く売らなければならないからです。他にも骨董が趣味であったり自動車やバイクを収集していても、焦って手放せば相場以下の値段でしか手放せません。大切なものだからこそ計画的に売却するのが大切なのです。

リースバックは相続争いを生まない

リースバック制度の良いところは、不動産と言う形で子孫に財産を残さないことです。不動産は割り切れないものですから、争いの種になってしまうことも少なくありません。売却したくても買い手が付かなければ、実際には固定資産税などの料金がかかり住んでいなくてもランニングコストがかかるのです。

そうした管理や売却後の財産分与など、残された親族で争ってしまうことは財産のある人が亡くなった時には起こり得ることになります。 リースバックならば自宅の所有権を手放してお金に変えて、その資金を元にして住み慣れた家を賃貸で借りることが可能です。いつかは出ていく前提にはなりますが、ワンクッション置いて今後の生活設計を組み立てることが出来ます。例えばリースバックを利用して現在住んでいる住宅を手放し、住所は変えずにどこか良い場所を見つけたら土地を買って平屋を立てるなどを選択する人もいるのです。現在は２階建てよりも平屋が再注目されており、広い床面積を必要としない夫婦だけの住まいなどでは、平屋の方が住みやすいと言う声もあります。

リースバックは売り主と飼い主が賃貸契約を結ぶために、元の住まいに住み続ける制度です。さまざまな事情から将来引越しをしなければいけないこともあります。仕事で職場の拠点が閉鎖されて別の拠点に移り、賃貸の少ない地域なので思い切って自宅を購入したなどが該当するのです。そして転職や定年退職を機に地元に戻る計画があり、それまで持ち家をリースバックで売却して借りるなどのケースになります。こうしておけば今住んでいる土地を離れる時にも、既に不動産は処分しているので身軽に故郷に戻ることが出来るのです。

リースバックのメリットは税金の負担をなくすことと、相続争いの問題を子孫に押し付けないことに他なりません。財産は持っていることのメリットだけではなく、責任や管理などのコストもかかるのです。だからこそタイミングを見て処分したり譲渡することで、新しい人生のステージに移行するがスムーズになります。

リースバックは現金化までの時間が比較的に短いこともメリットです。早急にお金が欲しい時などは、不動産を売買する場合には買い手を探すまでの時間のブランクが発生してしまいます。リースバック契約ならば商談が成立すればすぐに支払いになりますし、買主はこれから家賃収入が入ってくると言うお互いが納得したビジネスなのです。こうした制度は事前に金利や手数料や賃貸料など、売却や賃貸で比較して長期プランで損益を見えるようにしておくことがお勧めになります。

不動産相続は複雑。家族の為を想うならリースバックも

現在は地方では１０軒に１軒は空き家が発生していると言われており、２０３０年を過ぎた頃には地方によってはその割合が５軒に１軒になると言われております。こうして放置された家はさまざまなトラブルを招くことがあるのです。 たとえば不審火によって燃え広がり、近隣の住宅にも大きな被害を与えてしまうことが考えられます。

外注などが発生して臭いや衛生面を悪化させることや、住宅の老朽化により屋根の落下や台風などで屋根が飛ぶなどの２次被害をもたらせてしまうことも考えられるのです。治安的にも鍵が壊されて、勝手に住んでしまう人が出現したり、草や木が伸びて道路を塞ぐなどの影響もあります。管理していない物件では、こうしてさまざまなリスクが生じることがあるのです。

不動産相続の権利や責任は親族でも大変なことであり、権利の委譲や分割では血を分けた兄弟姉妹でも揉めることが少なくありません。単にお金の問題だけではなくプライドの問題や、自分の生まれ育った生家を残したいと言う意思などがそれぞれの意見でぶつかることになるからです。財産や不動産を残すことは良いことですが、もしも争いの種になってしまうのならば本人にとっても本意ではないのです。

リースバック制度を利用すれば、本人が自分でリスク管理や資産の処分を行いながら、生活をすることを両立させられます。不動産を処分して財産を分割して、自分と配偶者は住み慣れた家に住みながら賃貸料を払えばいいのです。年金や貯金で賃貸料は賄い、いつか狭小アパートなどに引っ越すことも選択肢の１つになります。 生活にはランニングコストがかかりますし、不動産や財産には税金や維持費がかかります。老後までに負担を減らして置き、残された家族に生前生後に負担が少なくすることも先に生きた人間の務めなのです。同時に終活も元気な内に行い、不要な物は処分しておくことが大切です。無理に廃棄するのではなく、少しずつでいいのでそういった意識を早めに持つことが大切になります。