持ち家を使って老後の資金作りで将来の不安にそなえよう

手持ちの自宅がある人は老後資金作りに活用することができます。少子高齢社会の中で、住宅ローンを完済できずに破産する高齢者が増えています。今ある自宅を上手に活用すれば、住宅ローンを完済しながら老後の資金作りをすることができるでしょう。高齢になってから環境を変えたくないという人も、引っ越しをせずにそのまま暮らし続けることが可能です。

一般的にも利用されている売却はもちろんのこと、リースバックやリバースモーゲージといった方法も紹介します。自宅を処分することで、相続時のトラブルにも備えることができるようになっています。

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高齢破産をする方が急増

老後の資金について不安がある、定年退職後に今の生活を維持できるか心配という人も多いのではないでしょうか。少子高齢化により高齢者の人数が増えるに伴い、高齢破産の割合も増加傾向にあります。高齢になると医療費や修繕費など思いもかけなかった出費が増えるため、現役時代に行った計算通りには物事が進まないことも多々あります。

予想していたより退職品が減ってしまった、子供の教育費がかかった、あるいは社会保険料や物価の値上がりで家計が圧迫され貯蓄に回せなかったなども高齢破産の要因になるでしょう。定年後に備えて貯蓄が必要だと判ってはいても、現役時代は日々の暮らしや子育てに必死で深く考える余裕がなかった人も多いはずです。

高齢になっても住宅ローンの支払いが終わっていないと、さらに暮らしは余裕をなくしてしまいます。住宅ローンの理想的な完済目安は65歳までとなっており、これ以降もローンを抱えている状態は生活が立ち行かなくなる可能性もあります。会社を退職すれば当然ながら定期的な給与は入らなくなりますし、あらかじめ定められた定年がない自営業でも年齢的に体力に限界を感じて閉業してしまえば収入はありません。

昨今は高齢の人でも仕事を探せる機会が増えてはいます。再雇用制度や勤務延長制度などを利用すれば勤務年数を延長し、同じ職場では働き続けることはできます。しかし、現役時代と同様に働き、同じぐらいの給料を得ることは現実的には難しいでしょう。 また、新築当初は何の問題もなかった住宅や設備も築年数が経過するにつれて老朽化し、トラブルが発生します

。一戸建ての場合はすべて自費での修繕が必要になりますし、マンションの場合も所有している区分の修理は自分で行わなければいけません。住宅の修繕は自分1人が我慢すれば良いというものではなく、周囲や近隣にも影響を及ぼすため必須です。例えば屋根が緩んだ一戸建てを放置していると台風などで近隣の家に被害が及びますし、崩れた塀で誰かが怪我をするかもしれません。マンションの場合はトイレや風呂場、キッチンなどの水回りの漏水は階下に迷惑をかけることになるでしょう。定期的に修繕費を積み立てているマンションは大規模修繕や建て直しなどの問題も出てきます。 いずれの問題も高齢者が高齢破産へと向かう要因となり得るものです。貯金がない、住宅ローンを完済していないといった場合には、破産するしかないところまで追い込まれてしまいます。

賢く資金作りする方法3選

手元に自宅がある場合はいくつかの方法によって資金を作ることができます。主に利用されているのは売却、リバースモーゲージ、リースバックなどでしょう。住宅ローンが残っていても利用できる方法となっており、老後の資金に困っている人には検討の価値があるはずです。これらの方法を利用する前に、まずはどんな仕組みなのかをしっかりと理解しておくことが大切です。

売却は単純に自宅を売却して資金を作る方法で、一般的には主に不動産会社を通じて買い手を探すことになるでしょう。不動産会社を仲介として買い手を探す手間はかかりますが、自宅を売り払って引っ越し、環境を一新したい人に向いています。定年退職をしたから故郷に戻りたい、子供が巣立ったので夫婦2人だけの小さな家に引っ越す資金にするなど使い方は様々です。体が弱ってきたためもっと手狭で住みやすい家へと住み替えたい人もいるでしょう。

この方法では自宅を他人に売ってしまうため、自分達は別の場所に家を用意して引っ越し、新たな暮らしを始めることが前提となっています。高齢の場合にはそのまま施設へ入居するか、子供の家で同居を始める例も多々あります。売却金額は2回に分けて支払われ、1回目は手付金として売買契約時に、2回目は家の引き渡し時に残金を受け取ることが可能です。

なお、頻繁に行われている方法ですが、必ずしも買い手が見つかるとは限らないなどのデメリットも存在します。駅から離れている、設備が古すぎるなどの条件で買い手を見つけることができない場合には、別の方法も検討してみると良いでしょう。 老後の資金にるために家を売却したい、住み慣れた家を離れたくないなど正反対の気持ちを持つ人にはリースバックがおすすめです。リースバックでは不動産会社に家を売却しますが、不動産会社から賃貸物件として借り、そのまま引っ越しはせずに住み続けることができます。

それまで自分の自宅だった家が賃貸扱いへと変わるため、月々の家賃を不動産会社に支払う必要はあります。リースバックでは生活自体はこれまでと変わりなく行えるため、若い頃から付き合いがあった近隣の人達と今まで通り仲良くしていきたい人や、環境を変えたくない人に最適でしょう。通院している病院が近くにあるので今の場所から離れたくない、新しい環境で1からやり直すのは不安という人にもおすすめです。

この方法は自宅を売った金額は一括で受け取ることができるため、急ぎで資金を作りたい時にも利用しやすいはずです。 リバースモーゲージでは自宅を担保にして融資を受け取ることができます。リバースモーゲージは契約終了や借入者の死亡が発生すると、担保としていた自宅の売却や貯蓄からローンの返済を行う仕組みです。あくまで自宅を担保にして融資を受けているだけなので、リースバックと同様にこちらもそのまま住み続けることができます。

病気の治療や入院、生活費や設備の修繕などでまとまった資金が必要な場合に使いやすい方法でしょう。老後の生活資金を作っておきたい、自宅を家族に残す必要がないといった時にも活用されています。リバースモーゲージには使用可能な物件や融資金額、金利、資金の使用用途などに条件があるため事前に確認することが大切です。 売却、リースバック、リバースモーゲージの3つとも住宅ローンに残債が残っていても使用することができます。現金化の速さや金利などに違いがあり、それぞれ特徴や条件は異なります。もっとも早く現金化ができるのはリースバックでしょう。不動産会社が相手のため交渉がスムーズに進むのも利点です。リバースモーゲージも場合によっては早めに代金を受け取ることができるようになっています。

家の処分は相続トラブル対策にもなる

家の処分は親族の間で起こるかもしれない相続トラブルの対策としても有用です。両親が亡くなった後に遺産の分割をめぐり、兄弟姉妹で争いが繰り広げられた、家族間の関係が悪くなってしまったなどの例を見知っている人も多いのではないでしょうか。心理的な要因も含み、空き家の処分には大きな時間がかかる可能性があります。

また、不動産の分割は誰がどれぐらいの割合で相続するかなどの問題も発生し、解決がさらに遠のきます。親と暮らした家を相続して残したいと考える人が多い一方で、相続したらすぐに売却して生活資金や子供の教育費に当てたいと考える人もいるでしょう。兄弟姉妹や関係する親族の人数が多いと、問題はよりいっそう複雑になってしまいます。

高齢の境地に入ったら遺言書などを作成し、あらかじめ親族間のトラブルに対処しておくと良いでしょう。不動産を残すこと自体が問題になる場合には、売却やリースバック、リバースモーゲージなどの方法で処分しておくことをおすすめします。そもそも争いの原因となる家がなければトラブルは発生しませんし、住宅ローンを完済してもまだ売却益が残っている場合には相続人の間で公平に分けることもできます。

また、売却益が出れば相続人への遺産に残せるといった理由に加えて、単純な空き家対策としても家の処分がおすすめです。実家から離れた場所で暮らしている子供にとって、わざわざ戻っての家の処分は重労働になるでしょう。家の売却については相続人自身が動かなければいけないことも多いため、休日を潰して処理に奔走することになります。

処分をせずのそのまま空き家を放置すれば、近隣の住人に何らかの被害が及んでしまう可能性も考えられるでしょう。修繕をせずに放置すれば家は傷み、瓦が落ちて通行人が怪我をするかもしれません。空き家が倒壊すれば近隣が巻き込まれる可能性が高くなりますし、不審者の侵入や火事の発生なども考えられます。放置によって近隣住人の印象も悪くなり、もしも相続人とその家族が改めて実家に戻っても周囲と上手く関係を築けないかもしれません。

これらのトラブルが起こる前に空き家を処分する必要がありますが、遠方で生活している相続人にとっては大きな負担です。あらかじめ売却によって現金化しておく、リースバックで賃貸契約に変える、あるいはリバースモーゲージにより死亡時の売却を確定しておけば、相続人の手間をかけることなく家の処分を完了することができるでしょう。

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