老後の住まいが広いと感じたら。売却して生活に合った家に住み替えの選択肢も

子育てが終わって子どもが独立した後、老後に住む家が広すぎて住みづらくなってしまうケースが多々あります。あまりに広い家の場合、使わない部屋などが出てくるようになり、維持するのにたくさんのお金がかかることになります。そのような場合、家の売却して賃貸住宅などに住み替えをおすすめします。

家を売却することで、ライフスタイルに合った住宅に住むことができ、老後に安心して快適な生活を送れたり、相続時の揉め事を事前に回避させることができます。このサイトでは老後に住み替えする際に発生するさまざまなメリットを紹介します。

住み替えで管理が行き届く快適な広さに

人生は長いので、現役世代の時と老後とはライフスタイルが当然変わってきます。子どもが独立して別の家に住むようになったりすると、家族構成が変わってしまって、使わない部屋などが出てくるようになり、単身や老夫婦で広い家に住むことになります。年齢を重ねる言うことは、足腰などが弱くなってしまって階段などの段差の上り下りに不安を抱えることが多いことから、シニア層に適した家に住んでいないと、転倒などで怪我や病気になるリスクが高くなるのです。

そこでシニア層が住むにはちょうど良い広さの物件に住み替えることを検討する必要が出てきます。老後にあえて今よりも狭い住宅に住み替えることをダウンサイジングと言います。住み替えることで病院やスーパーなど近い物件を自由に選ぶことができ生活がしやすくなります。さまざまな物件の中から間取りなど自身の生活スタイルに合ったものを選ぶことができるので、管理がしやすくなる点は住み替えのメリットの部分です。

最近では高齢者向け住宅などが多くあるのでおすすめです。高齢者向け住宅は、シニア向け分譲マンションや、サービス付き高齢者向け住宅などさまざまな仕様のものがあります。このような住宅は、自身が元気なうちは自由度が高い生活を送ることができ、介護が必要になった際には、さまざまなサポートを受けることができるので、老後に住むには最適に住宅になります。シニア向け分譲マンションは、購入する際には年齢制限があるので注意しておきたいポイントになります。

相続争いも避けられる、家を手放すメリットとは

老後に家を手放すメリットはさまざまあります。まず生前に持ち家を売却することで、その後の相続争いになることを回避させることができます。持ち家は資産になるので相続の対象になります。持ち家を所有したまま他界してしまうと、相続をすることとなり親類同士で揉めてしまうことが多いです。家というのは分割することができないので、家を売却して事前に現金に換えておくことで、相続の際に発生するもめごとを防ぐことができます。

また持ち家があると、毎年固定資産税を支払う義務があるのですが、家を手放すことで毎年払っていた固定資産税を支払わなくても済むようになります。大きな家の場合必然的に土地も広いことになるので、固定資産税が高くなるケースが多いです。老後は年金生活者が多いので、年金の中から固定資産税を支払うとなると、負担が大きくなって支払えなくなるケースもあります。納税することができなくなると、差し押さえや競売などに至ってしまう恐れもあります。

家を売却することでこのような事態を未然に防ぐことができます。余った部屋をそのままに住む続けることは、経済的ではありません。無駄な出費を抑えるためにも家の売却を検討してみるのも良い判断だと言えます。また老後に今の家に住み続けることで、家の修繕を定期的におこなわなくてはならなくなります。外壁塗装や屋根のメンテナンスなど一戸建ての場合はメンテナンスを実施しなければ、雨漏りなどの原因になってしまいます。

このような修繕費用はとても高いので、負担が大きくなってしまいます。賃貸物件に住み替えることで、修繕費用などは物件のオーナーや管理会社がおこなうことになり、費用がかからないのです。家を手放すことで老後の資金を大切に使うことができます。家を手放して賃貸に住み替えると、リタイヤ後にまとまった資金を手に入れることができる点もメリットの部分になります。

老後に必要になるお金は2000万円以上とも言われています。このような大きなお金を貯蓄できている家庭は少ないのではないでしょうか。年金だけでは生活することができないケースが多く社会問題にもなっています。このことから老後にかかるお金をどう捻出したらよいのか不安を抱えている方は多いです。

しかし自宅を手放して現金化することで、まとまったお金を手に入れることができるので、老後にかかる資金に使うことができ不自由のない生活を送ることができます。高齢者になると医療費などもかさむことになるので、若い頃には必要ではなかったさまざまな出費が発生します。お金が無いからといって入院をすることができないなど十分な医療を受けることができなくなる恐れもあるので、老後はできるだけ手元に現金を残しておくことが大切なことになります。

住宅というものは月日が経てば劣化していくものなので、資産価値がどんどん下がってしまいます。当然古い家の場合、安い価格での売却になってしまうので、家を売るならできるだけ早く売る方が高く売ることができます。劣化が激しい場合買い手が見つからないこともあるので、リフォームなどをおこなってから売却する方法もあるのですが、大きなリフォームが必要になった場合は、莫大な修繕費用がかかることになり、結果売却できてもわずかな現金だけ手元に残ってしまうこのにもなりかねないので、リフォームをしてから家を手放す場合はよく検討する必要があります。

家を手放すことで、子ども世帯に迷惑をかけなくて済むといったこともメリットです。子ども世代が独立して別の住宅所有している場合、親が他界した後、家の処分に困るケースが増えています。子ども世帯が住むことができない場合、空き家のまま放置するようになることが多いです。空き家にすると管理が大変になり子ども世帯の負担になってしまうので、家を売却した方が良い場合もあります。

不動産の相続は特に家族が揉める為、生前に解決を

不動産が相続の際に揉めてしまうトラブルのひとつになります。預貯金などはさほど無いが、先祖代々受け継いできた土地や建物などを所有している方はとても多いです。あなたが他界した後に親族同士で揉めることが無いように、生前に解決しておくことが大切になります。

相続はお金にかかわることになるので、これまで仲が良かった家族でも相続が始まったら、各々の主張を通したいがために言い争いになることがあります。住宅の場合相続の人数に分割することができないので、さらにトラブルになってしまうことが多いです。このような事態を避けるためにも生前に住宅の処分をしておくことをおすすめします。住宅を売却することで、現金に換えることができるのでいざ相続をする際に分割しやすくなるといったメリットがあります。

売却しないままの場合、相続税が重くのしかかってくるケースもあり、預貯金などの現金の場合それ自体で相続税を支払うことができるのですが、不動産の場合即時に現金化することが困難なため、相続人は相続税を自己資金から支払わなければいけない可能性が出てきます。相続人同士が話し合って全員納得のいく相続に至った場合でも不動産を相続した人は、その家をどうするのか選択をすることになります。そのまま住むのか、家を貸すのか、売却するのか3つの選択肢があるのですが、どの方法も費用がかかることになるのです。

売りに出す場合でも田舎で立地条件が悪いと買い手がなかなか見つからないことになり、古くて広い住宅の処分に困ってしまってそのまま空き家になってしまう恐れがあります。空き家にして放置するとさまざまなリスク発生することになります。空き家のままにしておくと、不法侵入の被害や管理不足による近隣トラブルなどが発生することが多いので、このようなことにならないためにも生前に住宅を売却することをおすすめします。生前に家を手放す場合は独断で判断せずに、家族と相談してから売却活動をするとトラブルを未然に防ぐことができます。