狭小地、狭小住宅は売れる?売却査定の相場や価格、高く売却するには

所有している不動産が、坪数が15坪から20坪以下であれば、狭小地、狭小住宅として扱われることになります。空き地の場合で所有者が用途がないことで放置している場合、狭小住宅を建てて生活をしている方の場合でも、売却すること自体は何ら問題は無く仲介でも直接買取りでも利用することができます。

売却額においては当然ながら一般的な住宅よりも安い査定額になることが多いのですが、実際の相場や価格に関しては場所による違いも大きく影響します。少しでも高く売りたいと考える方は、複数の方法から選べるので内容を理解した上で売却することは必須です。

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狭小地、狭小住宅の判断基準

狭小地や狭小住宅に該当する基準においては、坪数で確認することができ、20坪以下の物件が主に該当しています。普通の戸建て住宅の場合、狭くても40坪、平均的な住宅街では50坪から70坪程度に区画整備されているので、大よそ普通の住宅の半分以下の土地面積になります。この狭小地を利用して建てられた住宅を狭小住宅と呼ぶことになり、再建築不可物件とは異なり通常は道路に面している幅が2メートル以上になることから解体も建て替えもリフォームも自由に行うことができるので、土地面積が狭いというだけで一般住宅と同じように快適な狭小住宅を建てることは可能です。

国内では特に首都圏や関西の大都市には多い傾向にあり、発生理由に関しては土地開発を行った建設会社によって購入しやすいように敢えて坪数を少なくしている分譲地を作ったことも理由になります。イレギュラーな事例の発生理由には、例えば60坪程度の土地を販売していた不動産会社でも開発当初は空き地が広がっており、その中で購入希望者の要望で40坪だけを購入して戸建て住宅を建てたり店舗を建築したりした際に、余ってしまった土地の部分が該当していることもあります。

古い時代に広大な面積の土地を所有していた方でも、自分の土地を切り売りのように購入希望者の依頼で販売を繰り返してきた結果、売れ残った土地の坪数が20坪以下になるという事例も良くあることです。判断基準は坪数で明確化されていますが、外観を見ただけで直ぐに判断できることも多く、狭小住宅の場合は1階部分に駐車スペースを設けている住宅があります。一般的な住宅では敷地内にガレージやカーポートを設置していることが多いのですが、狭小住宅では住宅の1階部分の奥にまで自動車の駐車スペースを作っているので自動車の駐車スペースを見ただけで判断することができます。

他にもどう見ても横幅が短い住宅で、3階建てとして建築されている住宅も目立ち、階層によっても見ただけで判断できることが多い傾向にあります。土地の形状に関しても、四角形だけではなく三角形や台形のような土地が該当することも多く、一般的な住宅街では同じような坪数で同じような2階建て住宅が立ち並んでいる光景とは違い、異質を感じるような狭い土地は分かりやすい内容です。一見すると不便を感じてしまうことが多い傾向にありますが、現在では土地の価格が高騰していることもあり、敢えて狭い坪数の狭小住宅を希望する方も少なくはなく、安くても快適な生活を送ることが出来る一方で、建築会社の中には得意分野にしている会社もあるので需要はあります。

狭小住宅で駐車場を設けることを希望している場合では、道路と土地の境界となる場所には普通の戸建て住宅とは異なり外塀などを取り付けておらず、前側を全て解放した状態で住宅が建てられていることも分かりやすい基準です。2階バルコニーや屋上のフリースペースを設けているなど、普通の戸建て住宅には無い設備も特徴です。

狭小地、狭小住宅のデメリットとは

狭小地、狭小住宅でデメリットに感じてしまうことはあり、当然ながら土地面積が狭いことで普通の戸建て住宅のように、家庭菜園やガーデニングを行うスペースは土地の上には作れないことをあげられます。この問題は2階のベランダや屋上を作っている住宅では家庭菜園やガーデニングを行うことができますが、重たい土や肥料などを運び入れることに苦労してしまうデメリットや、大きく成長する樹木を植えることができないデメリットもあります。

建て方によって違いはありますが、ユニットバスは1階の駐車スペースの奥側に設置される設計が多く、この場合は居室まで戻る際に3階まで上がらないとならなくなることもデメリットに該当してしまいます。通常は2階部分をリビングとキッチン、トイレを完備させることも多いのですが、導入可能なキッチンのサイズが小さめにしないとリビングを圧迫してしまったり、大きなソファーを設置することができない可能性も出てしまいます。建築会社によってアイデア満載な狭小住宅もありますが、収納力を高める際にも限界が来てしまうことや、当然ながらウォークインクローゼットを設けることができないデメリットもあります。

家族専用の居室と寝室は家族数に合わせて部屋数を決めることは必須ですが、坪数が狭いことで各室内は4畳半に満たない場合が多いこともあげられます。土地面積をフル活用することを前提にしていることにより、両隣に普通の住宅が建てられている場合、住宅の左右には大きな窓ガラスを設置するとプライバシーが双方にとって守られない状態になる可能性も否定はできません。

狭小住宅でも3階建てで普通の2階建て住宅のように内階段を設置することも行われていますが、坪数が少な過ぎたり建築を依頼する方の希望する間取りを優先させた場合、外階段になってしまうことが多いこともデメリットとして考えることができます。健康で年齢が若い夫婦やファミリー層であれば問題になることは少ない傾向にありますが、高齢になると3階から1階まで降りる際に苦労してしまうことも該当する内容です。

狭小地の活かし方・処分方法

狭小住宅は土地面積が狭いことで購入費、建築費の総額を低くできるメリットはあり、現在では狭小住宅を得意分野にしている工務店も多いので、快適生活を送ることができるように間取りや仕組み、造作家具や収納スペースを見事に確保することに成功している工務店も少なくはありません。会社員として仕事をしている方の中にはリモートワークをしている方も増加傾向にあり、この場合はリビングのスペースに対して造作家具でパソコンを置けるスペースを作ったり、薄型軽量の間仕切りを設置するなどアイデアを活かす方法も効果的です。

2階には道路側にせり出して作るベランダの面積を広くすることもでき、更に屋上を作り出すことで一般的な戸建て住宅にはない開放感あふれるスペースを作る方法も人気があります。その理由は2階建て住宅が多い住宅街の場合、3階の上に屋上を設けることで視界を遮る建物が周囲にないという環境であれば、通常では見ることができない景色を見ることができることもメリットです。屋上スペースの使い方は自然災害の避難場所にしたり、地面に人工芝などを張ることによりお子さんや犬などペットの遊ぶスペースにする方法も問題なく作れます。

日当たりの良さから洗濯物を干すスペースとしても使うことができ、家族揃って飲食を楽しむ場合でも、近隣へと臭いや会話が流れることが少ないことも魅力になります。一方で狭小住宅を所有している方が、後に処分を検討している場合、一般的な不動産会社では対応をしていない場合もあります。この問題はインターネットを利用して不動産物件専門の一括査定サイトを利用する方法であれば、数社から査定額が提示を受けることは可能です。

仲介の方法を選択した方は売れるまでの期間が2か月を超えてしまう問題や、売れずに値下げをするしか手立てが無くなる可能性はあるものの、逆に直ぐに売れる可能性もあるので最初は仲介で売却を試す方法は間違いではありません。所有者の希望によって直ぐに現金化を急ぐ場合では、直接買取りをする不動産会社はあるので、買取り専用の一括査定サイトを利用すると万全です。

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