不動産の査定方法は無料と有料が存在。結局どちらがいいの？タイプ別にオススメ方法を紹介

不動産の査定方法は大きく分けて無料と有料の二つが存在します。一見すると無料はお金がかからないのでお得に見えますが、有料でしか分からない専門的なこともあります。

「結局のところはどちらがいいのか？」これは不動産オーナーにとって悩みの種です。「無料がいいのか？」「有料がいいのか？」というのは一概に言えないので、ケースバイケースでベストな選択肢を選ぶのがおすすめです。そのためには無料の良いところ、有料の良いところを正しく理解して、デメリットについても目を向ける必要があります。利用する人の属性やタイプ別に詳しく解説していきます。

不動産の無料査定・有料査定はどう違う？

有料査定の目的、無料査定の目的を正しく理解するのがポイントです。まずはそれぞれが持つ特徴を見ていきます。無料査定の場合は当然お金が不要であり、誰でも気軽に利用できます。不動産の査定を行うためには専門的な知識やノウハウが必要になりますが、無料であればお金を使わずに物件の価値を知ることができます。「取りあえず価値だけ知りたい」「自分の物件の評価を知りたい」という人に向いている一方で、「より専門的な内容を詳しく教えて欲しい」「売却のサポートやアドバイスが欲しい」という人には向いていません。

無料の場合は提供できる情報が限定されてしまうので、具体的に売却プランが決まっていて全力でサポートして欲しい場合は有料を選ぶのが良いです。有料査定の場合はお金がかかりますが、その分きめ細かいサポートを受けることができます。「なぜこのような値段になるのか？」、「どのような基準でこのような査定結果になったのか？」という詳細な部分まで細かく説明してくれます。査定から売却まで手厚いサポートが付きますし、相場よりも高く売るためのノウハウやテクニックなども教えてくれます。不動産業者は有料サービスである以上手抜きはできないですし、最後まで責任を持って仕事をしてくれるので安心感があります。不動産取引は高額なお金が動くので安心感はとても重要です。

安心感を優先するのであれば無料よりも有料の方が良いです。「不動産の無料査定・有料査定はどう違うのか？」、この答えを一言で表現するなら「対応が違う」です。無料の場合はそこまで丁寧に査定結果を教えてくれません。「最近の傾向だとこのくらいです」、「過去のデータを参考にするとこのくらいになります」というような回答が多いです。これが有料になるとあらゆるデータを参考にして詳細な数値を導き出してくれます。不動産会社が持っている知識と経験、ノウハウを総動員してくれるので正確性はかなりアップします。

一括無料査定のリスクや注意点

一括無料査定はインターネットを使える環境であればどこからでも依頼できます。わざわざ店舗の窓口に行く必要はないですし、自宅から出なくてもOKですし査定結果はメールや電話などで伝えてくれます。一度にたくさんの査定を得ることができますし、不動産業者と簡単につながれるので初心者にとっては便利なサービスです。

初心者にとって便利なサービスですが、利用する上でリスクや注意点を知っておかないと危険です。不動産業者も商売でサービスを提供しているので、どこかで利益をあげないと会社としては赤字になってしまいます。不動産業者は「どこで利益をあげるのか？」、それは不動産売買の仲介手数料などです。仲介手数料を稼ぐためには契約件数が重要になるので、たくさんのお客さんを見つける必要があります。たくさんのお客さんを見つける時に便利なのは一括無料査定です。

一括無料査定は利用する側だけにメリットがあるものではなく、不動産業者側のメリットも大きいです。便利なサービスなのは間違いないですが、利用する側はある程度の予備知識を身につけておき、相手の言い値で売却しない準備が必要です。すべての不動産業者が悪者ではないですが、商談に持ち込むために強引な手段を使ってくる不動産業者が多いのも事実です。相手が知識のない初心者だということが分かると、本当の査定結果を提示してこない可能性があります。

「あくまでも参考価格です」というような前置きをしておき、いざ商談になったら現実的な数字を提示してくるケースもあるので、一括査定の結果を鵜呑みにしてしまうのは危険です。また査定結果はタイミングによってまったく異なることもあります。不動産業者が中古物件に力を入れている時期と重なれば高い値段が付きますし、担当者が売り上げを伸ばしたいタイミングであれば相場よりも高い値段を提示してくるケースもあります。

逆に中古物件に力を入れていない時期、担当者が数字にこだわっていないタイミングでは相場よりも低い値段が提示されることも多いです。そのため不動産業者や担当者の心理を知ることも大事です。「今が狙い時なのか？」というアンテナを張り巡らしておき、常にアップデートを繰り返していく必要があります。このように一括査定には良い面があれば悪い面もあります。初心者の場合は予備知識を身につけておくのが大事ですし、一括無料査定を利用する場合はリスクや注意点をしっかり理解して、慎重に判断するのがオススメです。